忘却とは…

2007年8月31日 連載
罪です。

まぎれもなく。

あんなに苦しんだ。

あんなに自分を問いただした。

女の自分に価値が見いだせなかった。

私は呪った。

全てを。

世の中を。

私の外見は悩み無さげなお嬢様に見えるらしくずいぶんと人様から当たり散らされたものだ。

悩み苦しみ、そして私は大人になった。
父は相変わらず自分が何をしたか覚えてない。
酒を飲まない為に入院していることすらわかっていない。
断酒ができると判断されなければ退院できないのだ。

涙も枯れた。

心に痛みを感じなくなった。

最初は父のこと家族のことを忘れたことにした。
それが後々我が身に帰ってくるとも知らずに。



けど、まさかこんな形で返ってくるなんて思いもしなかった。








父がこの間言った言葉
「ブドが中学校と高校の時を覚えていない〜」









私はどんな顔していいかわからなかった。







じゃあ、ここにいる私は何者ですか。。。

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